A5サイズ 96ページ(絵と詩)2020年発刊
「がんばれ」なんて、かんたんには言えない。
色んなものを背負ってるってわかるからさ。
輝きの分だけ、その陰には人に言えない傷も涙もあるよね。
でもこれだけは言える。
ひとりじゃないからね。
つながってるよ。
同じ空の下から、成功を祈ってる。
(「きっと大丈夫より」)
2019年は私にとって試練の年でした。
それまで長らく勤めていた会社をやめて、画業で独立した最初の一年目は、濃度でいうと、それまでの4年分くらいの時間に感じるくらいの濃い時間でした。
はなばなしい独立年になるはずが、仕事も私生活もいろんな面で試練の大嵐でした。
大海に向けて、自分らしい帆を掲げて漕ぎ出したはずの船は、出航からわずか数ヶ月で難破寸前。
現実の壁の前で立ち尽くしてしまいました。
それまで一緒に夢を追いかけてくれた仲間との別れもありました。
独立するまでずっと続けてきた昼間の仕事で、どれだけ恵まれた立場にいさせてもらえたかってことも、自分が弱い立場になって、はじめて身にしみてわかりました。
情けないけど、その時の私の頭に浮かんでいたのは諦めの言葉でした。
でもそんな私を救ってくれたのは、全国で待っていてくれたみんなの笑顔だったんですね。
忘れもしない6月の大阪個展。
そこで待っていてくれた、たくさんのみんなの姿。
作品を前にして物語の世界に入って、涙を見せてくれたみんなの姿。
それを見た瞬間、私はアーティストとして再生することができました。
それからたくさんのミラクルが繋がって、2019年の全国個展ツアーを、無事に完遂することができたんです。
私はそれまでずっと夢を追いかける人の背中を押す時に、この本のタイトルである「きっと大丈夫」という言葉を使って背中を押してきました。
いつしかこの言葉は、私の代名詞のような言葉になっていたと思います。
でもその言葉を、自分がいざ夢に身を投じた後で、一年後にしっかり自分の言葉として言えるのだろうか?
それを確かめるための冒険の一年だったと思います。
「きっと大丈夫」という言葉は、2019年のツアーを終えた後で、ちゃんともう一度自分のもとにタフになって帰ってきてくれました。
「うん、きっと大丈夫」
もう一度、自信を持ってそう言えるようになりました。
この作品は、そんなわけで私にとっての新しいスタートラインなんです。
勝手になんですけど、2019年のツアーにきてくれたみんなの想いが、この本に書かせてもらったひとつひとつの言葉に宿っているような感じがしてます。
そういう意味でも「ひとりじゃない」って思わせてくれる、心強い気持ちになる一冊です。
読み終わった時、タイトルの通り「きっと大丈夫」
そう思ってもらえたら、嬉しいです!
そう思ってもらえたら、嬉しいです!
【販売サイト:ゴロタズブックス(https://www.motocchi.net)】
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