「星の降る夜」
(227mm×158mm 水彩紙/2021年制作)
星の光って、よくよく考えると不思議なものですね。
私たちが眺めている星の光は、何十億年も前の光だったりするわけで。
その光が、想像できないほどの歳月をかけて、宇宙の向こうからやってきて
今こうして目の前に、届いているんです。
その時間の流れを想うと、なんだか不思議な気持ちになるし
とても贅沢な気持ちになります。
ちょっとベランダに出るだけで、ちょっと帰り道に夜空を見上げるだけで
その遥か彼方からの光を、受け取ることができるんです。
結局のところ、「受け取り方」なんだと思うんです。
どれだけ豪華な暮らしをしても、心に空虚を抱えて生きる人もいます。
質素な生活でも、豊かな心で人生を謳歌している人もいます。
同じ一杯のコーヒーでも
せわしない平日の朝、とりあえず目覚ましで流し込むコーヒーの味と
休日、ゆっくり自分のために時間をかけて淹れるコーヒーの味が、違って感じるように。
豊かさって、心で感じるもの。
だからこそ、心のアンテナが、ピーン!と幸せの方向を向いていれば
恵も、幸運も、きっと受け取ることができるんです。
ノイズが多い世の中だから、ときどき何が正解かわからなくなるし
自分の心がわからなくなってしまう時もあるけど。
そんな時は、夜空を見上げて
遥か彼方から届けられる光を、心で受け取ってみるといいかもしれませんね。
受け取ることに慣れていないって思う方は、なおさら。
受け取っていいんです。幸せになっていいんです。
生きてるってことは、それだけですごいことなんですよ。きっと。