「アフィニティ」
(410mm×318mm キャンバス/2019年制作)
「相性」ってあると思うんです。
仕事にも、人付き合いにも。
私はアコースティック・ギターを弾くのが好きなんですけど、楽器もそうなんです。
どんなに評判の良いメーカーさんのギターでも、自分にとってしっくりこなければ意味がなくて。
その昔、ちょっと背伸びして、高価な輸入品のギターに手を出したことがあるんです。
その時、取り組んでいたレコーディングがうまく進んでいなくて
自分で自分のお尻を叩きたかったのかもしれません。
最初は、やっぱり海外の一流のメーカーさんの音は違うなー、なんて悦に入っていました。
弾くたびにケースから出して、弾き終わったらメンテナンスしてケースに入れて、大事に扱ってたんですけど。
ほどなくして、そのギターはケースの中に入れっぱなしになり、宝の持ち腐れ状態に。
気がつくと、私が弾くギターは、値段にしたら5分の1くらいの
それまで弾いていた、古びたギターに戻っちゃってました。
部屋の片隅にそのままおいてあって、手に馴染んでいた
古びたギターの方が性に合ってるってことに、気がついちゃったんですね。
高価なサウンドより、気を使わずに、気兼ねなく弾けるってことの方が、自分にとっては大事だったんです。
どんなに良いギターでも、自分にしっくりこなかったら意味がないんだなって、その時、気がつきました。
人生って、選択の連続ですけど
この「しっくりくる」っていう感覚は、何よりも道しるべになってくれる気がします。
世の中的にどうであれ、自分にとっての「相性が合う合わない」があるっていう事実。
それを認めてしまうと、けっこう楽になれる部分があって。
自分にとって、相性が合う人と過ごす時間を増やすこと。
相性が合う仕事や趣味に、没頭する時間を増やすこと。
それが何より、人生を豊かにしてくれると思います。
逆に相性が合わないなーと思ったものには
無理に合わせようとして、がんばらないことも大事なことなんだと思います。
逃げたっていいんです。
そういうものから自分を守ることは、幸せに生きる為の手段の一つだと思います。
人生はあっという間ですからね。
自分が「しっくりくる」という感覚を信じて、進んでくださいね!
この記事を読んでくれてる、心の形が似ているみんなの元に
幸せな時間がおとずれますように。