「綿毛に乗って旅をしよう」
(333mm×242mm 水彩紙/2021年制作)
どこにたどり着くかは、風まかせ。
たんぽぽの綿毛って、ふわーっと風に乗ります。
そして空の旅をして偶然運ばれた場所に、根を張るんですよね。
どんな場所だったとしても、そこが約束の地。
日陰に咲いてるタンポポもあるし、日向に咲いてるタンポポもある。
勝手な人間からの目線なのは重々承知なんですけど
偶然運ばれたその場所が、日陰であろうと日向であろうと
その場所で精一杯自分の花を、咲かせる事に集中しているように思えるんですよね。
足元に咲くタンポポの花を見るたび
そんな風に思って、何度も元気をもらって来ました。
ライフプランや人生設計、なんていう言葉が盛んに宣伝された時代がありましたね。
でもそこから少し時間がたったいま、その通りになっている人っているんだろうか?ってたまに思います。
正解がないのが、人の世。
人生は思っている以上に、みなそれぞれ波乱万丈。
誰かが決めたそれっぽい正解と照らし合わせて落ち込んだり、他人の芝生の蒼さに目をくらませたり。
そんな風に時間を使うのって、もったいないと思うんです。
自分の人生を本当の意味で肯定できるのは、自分だけ。
それができたなら、それだけでもう十分素敵な人生なんだと思うんです。
タンポポのように、タフにカッコよく自分らしい花を咲かせたいですね。