「stay strong」
(ステイ・ストロング)
(333mm×242mm 水彩紙/2021年制作)
優しさって強さに似ている、と思います。
この世界で人に優しくありたいって想いを、ずっと保ち続けることは、なかなか困難なことだから。
誰かのためにって、いつもがんばってる人ほど
そうできなくなった時、自分自身を必要以上に責めちゃったり
疲れきっちゃったりするものだと思います。
時に自分が「優しさ」って考えているものが
相手にとって本当の意味で「優しさ」に
なっているんだろうかって、悩むこともありますし
自分のことで一杯一杯になってしまうことも、しばしば。
自分以外の誰かに「優しさ」を持ち続けることって
ライオンのような鋭い牙もなければ、アルマジロのような固い鎧もない
助け合わなければ、生きていけない弱さを持って生まれた人間という種族が
ずっとチャレンジしていかなければならない
永遠のテーマなのかもしません。
ただ思うのは、自分を犠牲にするやり方では
それを維持することは、困難だということです。
賢者からは「修行が足りん!」と怒られてしまうかも知れませんが
「優しさ」という強さを持つためには
まず自分の心と身体を満たしてあげることが
大切なことなんだと思います。
大切な誰かに接するように、自分自身に接すること。
それができているときは、自然と自分の中に活力が生まれて
誰かにその力を分けてあげることも、きっとできるんだと思います。
「自己犠牲」の精神が、あまりにも一人歩きして
人の世を息苦しくしてしまっているような気もする、今日この頃だからこそ
自分自身を大切にすることを、忘れないでいてあげてくださいね。